カンピロバクターは発生件数No.1
最近、カンピロバクターの食中毒が
増加傾向にあるそうで、
食中毒の原因菌として
第一位にランクインしている細菌です。
ごく少量のカンピロバクター菌が
付着しているだけでも食中毒を起こすことがあるので、
しっかり加熱をしたつもりでも
残っていたりして食中毒を発症してしまうのかもしれません。
ただ、熱に弱い細菌なので、
十分な加熱をすることで防げるものです。
どのような食品が危険でどのくらい
加熱をしたらいいのかなど、ご紹介していきますね。
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・カンピロバクター
食材
生の鶏肉や牛のレバー、牛肉、ホルモンなど
特徴
少量の菌が付着している食品を食べて発症
熱に弱いので、75℃1分間の加熱で死滅
女性より男性の方がこの細菌による食中毒にかかる人が多い
ギランバレー症候群の原因になっているのではないかという説も
菌が増殖しやすい温度は30~45℃
30℃以下では増殖できない
乾燥には弱い
潜伏期間が2~7日と長め
死者が出た例は過去15年で1件だけ
感染経路はおもに鶏肉
カンピロバクターの食中毒で
気を付けたいのは鶏肉の生焼けですが、
焼肉でカンピロバクターの
食中毒になったという例もあるので、
牛肉も要注意です。
保存中に菌を増殖させないように注意
鶏肉を生で食べることはあまりありませんが、
焼肉とかだとちょっとレアで食べたりする人も
いるので、肉を食べるまでの間の
保存状態に気を付けるとともに
きちんと加熱したものを食べるようにした方が安全です。
生肉用はお箸(トング)を分ける
焼肉の場合、生の肉に使うお箸と、
食べるときに使うお箸を分けないと
そこから感染する危険があります。
(トングを使う場合もおんなじです。)
カンピロバクターは少しの細菌で発症しますので、
生の肉にカンピロバクターが存在していた場合に
きちんと焼いた肉を生の肉に使ったお箸で
つかむことでわざわざ加熱殺菌した肉に
細菌を付けてしまっているのと同じことになるためです。
これは焼肉に限らず、お鍋などでも
同じことですので、お鍋や焼肉を
するときにお肉を入れるときは気を付けてくださいね。
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ギランバレー症候群について
男性に多く発症する病気で
カンピロバクターの食中毒にかかった後に
発症することが多いので、関連性が
あるのではないかと言われています。
症状
症状としては、食中毒の症状が出た後に
手足に力が入らなくなり、顔面麻痺になったり、
呂律が回らなくなったりしてしまうようです。
(食中毒の後1~2週間程度で発症することが多いです。)
ひどいときには呼吸困難になる
こともある病気で、割合は少ないですが、
亡くなってしまう方もいます。
快方に向かうまでの期間
大体の人は1か月~数が月で快方に
向かうそうですが、
たまに後遺症が残る人もいるようです。
快方に向かうまでに
一か月もかかるなんて言うのも
かなり長い道のりですね。
ギランバレー症候群になる理由
カンピロバクターとの関連としては、
食中毒菌を排除しようとして免疫が働きますが、
それが間違って自分の運動神経を攻撃するため、
手足が動かなくなったりすると考えられています。
食中毒は衛生管理をきちんとしたうえで
きちんと加熱されたものを
食べるようにしたら、かなりの確率で防ぐことができます。
ただ、夏場などの細菌が増えるのに
適した気候の時には、ちょっとした
気のゆるみから細菌に汚染された
食品が口に入ってしまうことがあります。
ちょっとでも怪しいと思ったら、
口にするのはやめておきましょう。
そして、食品を加熱したときには
きちんと中まで火が通っているかどうかを
確認してから食べるようにしましょう。
食中毒はなってしまってからでは遅いので、
しっかり加熱をして対策をしておきましょう。
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